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京都祇園でお座敷遊び体験

第59回祇園をどり~歓無極園賑~祇園祭ねり物をふたたび~ チケット予約が始まりました。

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あっと言う間に祇園をどりの季節がやってまいりました。
今年のタイトルは『歓無極園賑~祇園祭ねり物をふたたび~』(かんむきょくそののにぎわい)
今回は全9景ございます。
11月1日(火)から10日(木)までの開催となります
時間は13:30からと16:00の2回公演となります。
会場は四条東大路を北へすぐの祇園会館です。

今年も祇園喫茶Rinkenでは先行予約を受付ています。

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9月10日 芸妓さん舞妓さんと京会席のお知らせ

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皆様、毎日茹だる様な暑さですがどうお過ごしでしょうか?
さて、祇園京柿で月一で開催しております、芸妓さん舞妓さんと京会席ですが、年内の開催は9月10日までとなります!!
残念ながらお店と芸妓さん舞妓さんの予定が合わず…次回は年明け以降となりそうです。
平日開催は難しいのでどうぞご了承ください。

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まだ席が少々ございますのでご希望の方はこちらからご予約をいただきますようよろしくお願いいたします。

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7月、8月、9月の宴会のお知らせ

皆様、蒸し暑い日が続いておりますが、お元気でしょうか?
昨日も祇園東周辺はゲリラ豪雨があったりと、どんどん夏らしさが進んで参りました。

さて、9月の『芸妓さん舞妓さんと京会席』の日程が決まりましたので予約フォームと共にお知らせさせていただきます。



7月10日(日)の予約フォームです。

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8月6日(土)の予約フォームです。

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9月10日(土)に決定いたしました!
下記が予約フォームとなります。

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先日から何度か英語圏の方からご相談をうけております。
以前、祇園喫茶Rinkenの地下室で開催していた時には英語圏の方でも楽しめるよう構成していました。
現在は料亭を使って純和風の形で構成しています。
そこで、通訳さんにお願いをして英語圏の方でも楽しめるように考えてみようかと思っています。
具体的に決まればまたお知らせさせていただきます。
どうぞお楽しみに!

潮来出島(本調子):歌詞

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6月4日の『芸妓さん舞妓さんと京会席』で披露された舞踊の曲説明です。
潮来出島(いたこでじま)は2曲目での披露でした。
日本舞踊の中でも特に有名な『藤娘』
流派にもよりますが、藤娘の間に潮来出島が挿入されています。

歌詞

〽潮来出島の眞菰の中で、菖蒲咲くとは、

しおらしさや、サーヨンヤサ、ア、ヨンヤサ。

 

替歌

〽宇治(富士)の柴船早瀬を渡る、

妾しゃ君ゆえ、上り船、

サーヨンヤサ、ア、ヨンヤサ。

 

〽花は色々五色に咲くけど、

主に見かえる、花はない、

サーヨンヤサ、ア、ヨンヤサ。

 

〽花を一もと忘れてきたが、

後で咲くやら、開くやら、

サーヨンヤサ、ア、ヨンヤサ。


しなもよや〔なく〕 花に浮かれて ひと踊り


現代語訳に直すと、

潮来の水郷、中洲の中に、菖蒲が可憐に咲きました。
私もここで咲きながら、あなたが来るのを待っています。
宇治の早瀬を柴船が、木の葉のように渡っていく、
私はあなたに巡りあい、流れに逆らう船になりました。
色とりどりに花は咲き、女もよりどり咲き誇る、
でも、あなたに惚れる女なんて、私の他にいるもんですか。
花を一輪、連れては来ずに置いてきた。
後で迎えに行けるだろうか、あそこできれいに咲くのだろうか。
悪くないね、さあ、花に浮かれてひと踊り。

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では用語解説です。

潮来出島・・・常陸国(現茨城県)の潮来で歌われていた歌謡。

潮来・・・利根川と北浦の間にあり、東北地方から江戸への水運の中継港、水郷の地として繁栄しました。

宇治(富士)・・・富士と歌うこともありますが、舞踊の手が山形に両手を交差し「富士」を表す所作となっていることから転化した可能性があります。
宇治川のことで、古来網代・霧・柴船などの景物とあわせて和歌に詠まれることが多いです。

柴船・・・柴木を積んだ小舟。たきぎにする雑木の小枝を載せた舟。

のぼり船・・・「上がり船」ともいいます。
上流へさかのぼる船。
または京・大坂など上方へ向かう船。

五色・・・いろいろの種類、多様に

見かへる(返る)・・・なびく、心ひかれる

一もと・・・草木などの一本。

しな(品)・・・味わい、または趣。


潮来節・・・元々は水路を往来する船で櫓をこぐ際に歌われた船唄だったものが、
潮来の遊廓で三味線音楽として歌われるようになったものです。
潮来の遊廓は鹿島・息栖・香取三社詣での旅客でにぎわい、ここで遊興した人々によって江戸に伝えられ、その後遊廓を中心に全国的に大流行しました。
七・七・七・五音の近世小唄調の詞章で、ほとんどが女性を主体とする恋歌です。

潮来節は同様の七・七・七・五調の地方歌謡の詞章を吸収して曲のバラエティを増やし、また芝居の黒御簾音楽などを通して各地に伝わり、地方歌謡に摂取されました。


松づくし (歌詞)

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6月4日に開催いたしました『芸妓さん舞妓さんと京会席
こちらで披露された舞踊の歌詞です。

 

〽うたい囃せや大黒
一本目には池の松
二本目には庭の松
三本目には下り松
四本目には志賀の松
五本目には五葉の松
六ツ昔の高砂や
尾上の松や曽根の松
七本目には姫小松
八本目には浜の松
九ツ小松を植え並べ
十で豊久能伊勢の松 

日を松 時松 暮を松
連理の松の契りを込めて 
福大黒を見さいな

 

※本来は

『十で豊久能伊勢の松』

こちらの後に

『この松は芙蓉の松にて
情有馬の松が枝に
口説けばなびく相生の松
又いついつの約束を』

とあるのですが、通常お座敷では長すぎるため省略されます。
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日本の名所や身近に見る松をおめでたい数え唄にした歌詞です。
冒頭の写真でもわかるように、この曲用に扇子には裏、表共に松が描かれていて、
背景も金と銀に分かれています。
ことさら縁起物の時に踊ることが多いそうです。

現代語訳にすると

唄い囃せよ、大黒の舞。
一本目には池の松。
二本目には庭の松。
三本目には枝の垂れた松。
四本目には志賀の唐崎の松。
五本目には五葉の松。
六本目、昔から有名なのは高砂の、
尾上の松や曽根の松。
七本目には姫小松。
八本目には浜の松。
九つ小松を植え並べ、
十で豊久野の伊勢神宮の松。
この松は人情を解する松で、
恋心を訴えれば、それに応える夫婦の松。
それに、又、いついつ逢おうという約束のために、
逢う日を待つ、逢う時を待つ、逢う夕暮れを待つ。
いつまでも仲睦まじくという男女の契りを込めて、目出度いことよ大黒の踊りは。


では単語別に解説すると…

大黒・・・昔から正月に行われている辻芸能のことです。
黒頭巾をかぶって大黒さんのような扮装で木づちでもって家々を回るそうです。

五葉の松・・・通常は2本づつ針葉がでてくるものですが、こちらは5本まとまって出てきます。
庭木や盆栽に多様する品種です。

高砂・・・兵庫県高砂市の高砂神社。
この後に出てくる相生の松は高砂神社の境内にあります。
黒松と赤松が基部で合わさっていて男女仲睦まじい象徴です。
ちなみに現在の相生の松は5代目です。

尾上・・・兵庫県加古川の尾上神社。
こちらも高砂と同じく境内に相生の松があります。
ちなみに現在の相生の松は8代目だそうです。

曽根・・・兵庫県高砂市の曽根天満宮。
菅原道真が無実の罪で九州大宰府に配流された時に日傘山に登って、現在の曽根天満宮の地で休んだ時、
「我に罪なくば栄よ」
と小松を手植えしたという言い伝えがあります。
そのあと播磨に配流となった四男敦茂が父の形見の曽根の松の傍らに父を祀り、曽根天満宮となりました。
つまり曽根の松のあとに曽根天満宮ができたことになります。

姫小松・・・相生の松の黒松、赤松のうちの赤松の方で女松。
黒松は男松になります。

浜の松・・・大阪府泉北群高石町一帯にあった浜。
浜の松は太正天皇の歌に出てくるのが有名です。
大伴の高師の浜の松が根を枕き寝れど家し偲はゆ

豊久野(とよくの)の伊勢の松・・・三重県津市安濃町内田にあります。
伊勢音頭に
伊勢のナア豊久野 銭掛け松は 今は枯れてもヤンレ 名は残るヤートコイセーノヨイヤナ アララ コレ ハイセコノヨイトコイセー
という有名な歌詞があります。
銭掛け松とは、伊勢神宮参拝の旅行客が銭に紐を通して松にかけたそうです。
いまでも石碑が残っています。

有馬・・・温泉で有名な兵庫県神戸市北区有馬町のことです。
こちらの温泉には藤原道長や定家が入っています。

連理の松・・・島根県益田市高津の琴平神社境内に生育していた黒松の巨木。
長く伸びた一本の枝が別に生えた黒松に癒着し、二株が完全な連理の状態を示している松で昔から夫婦松と呼ばれています。

ちなみに店主はこの曲が好きで、以前披露宴でも踊っていただきました。